黒猫の本棚

本と、作品に合うお供たち。

動物会議

時々ですが、絵本を読むこともあります。

子供向けと侮ることなかれ。

むしろ子供向けだからこそ、私たち大人に刺さる言葉があったりします。

 

 

『動物会議』/エーリヒ・ケストナー

 

 

1.あらすじ

 第二次世界大戦が終わり、各国の首脳たちは平和を維持するために国際会議を重ねます。しかしいつまでたっても成果がありません。

それを知って怒った動物たちは自分たちで会議を開き、世界平和の道を示そうとします。

 

2.感想

 前もって内容を調べた訳でもなく、可愛らしい動物たちの表紙が目に留まりてにとりました。

まず驚いたのはそのイラストの可愛さとは裏腹に社会風刺的な内容でした。

いつまでたっても世界は平和にならない、無駄な会議ばかりを続ける人間たちの姿に業を煮やした動物たち。

そんな動物たちの怒りの生命は胸を突きます。

 

僕たち動物は、団結して、二度と戦争や貧困や革命がおきないことを要求します!

(本文より抜粋)

 

世界のため、自分たちの幸せの為ではなく、

すべては子供たちの未来のために彼らは行動を始めます。

 

この作品が出版されたのは1949年。

約70年前の作品ですが、現在にもあてはまってしまうと感じるのはなんだか悲しいですね。

 

平和のために立ち上がった動物たち。

そして会議で示した人間たちに対する意思表示。

 

果たして人間たちの回答は・・・。

それに対する動物たちの応答は・・・。

 

内容は結構風刺的ですが、ユーモアの効いた文章や可愛い動物たちのイラストのおかげで決して重々しくなく読みやすいです。

 

しかし文は少なくないので、お子さんにオススメをするなら小学校中学年くらいからだと思います。

世界のことを考えるきっかけになる一冊となると嬉しいです。

 

3.作品のお供

タイトルや表紙で分かるように、動物たちがたくさん登場する今作。

それならお供はズバリ!

 

たべっ子どうぶつです。

 

 

最近はコラボグッズなども販売していて流行ってますよね♪

久しぶりに食べましたが、サクサク美味しいです。

動物の形になっているのと、英語名がプリントされていて勉強にもなります。

 

 

それではまた次回。