すべてがFになる
一度読んだ本はもう読まない派ですか?
それともお気に入りの作品は何度も読みますか?
私は後者です。
ふと「久しぶりに読みたいなぁ」と思い手に取りました。
『すべてがFになる』/森博嗣
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犯人もわかってるしトリックも(なんとなく)覚えているのですが、
何度読んでも楽しめます。
1.あらすじ
孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季(まがたしき)。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平(さいかわそうへい)と女子学生・西之園萌絵(にしのそのもえ)が、この不可思議な密室殺人に挑む。
(Amazonより引用)
2.感想
いわゆる理系ミステリと呼ばれるジャンルにあたります。
作中は専門用語がバンバン出てくるので、再読のくせに頭の中は「?」が浮かびますが十分に楽しめます。
初版は1996年。約30年前に書かれた作品ですが、
今では当たり前となったチャット機能やVRなども登場するためか古さは感じられません。
むしろ最先端技術が書かれていたんだなぁ、と感嘆しました。
この作品はシリーズになっていて今作が第一作目なのですが、
私が好きなところでもあり魅力だと感じる一つは登場人物たちの会話。
アカデミックでユーモアがあふれ思わずニヤリとしてしまうこともあれば、
「どういう意味なんだろう」と頭をかしげてしまうことも・・・
しかしそれも込みで魅力だと感じてしまいます。
同様に名言だなぁと思う文章も多数あります。
3.名言集
人間、誰もが最初は天才。そして、だんだん凡人になる。
「思い出と記憶って、どこが違うか知ってる?」「思い出は全部記憶してるけどね、記憶は全部は思い出せないんだ。」
どこにいるのかは問題ではありません。会いたいか、会いたくないか。それが距離を決めるのよ。
現実とは何かと、考える瞬間にだけ人間の思考に現れる幻想だ。普段はそんなもの存在しない。
死んでいることが本来である。生きているというのは、そうですね・・・機械の故障のような状態。生命なんてバグですものね。
思わず考えてしまう哲学的な台詞や文章が多いです。
その分印象にも残りました。
4.読書のお供
今回の読書のお供は
コーヒー×ココアシガレット
主人公である犀川先生はコーヒーと煙草をこよなく愛しています。
なので私も・・・と言いたいところですが、
私は煙草を吸わないので代わりにココアシガレット。笑
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