黒猫の本棚

本と、作品に合うお供たち。

📚1冊目『星の王子さま』

2023年が始まりました。

一番最初に読む本は、何度も読んでいる大好きな作品を。

 

星の王子さま』/サン・テグジュペリ

星の王子さま (新潮文庫) [ アントアーヌ・ド・サン・テグジュペリ ]

価格:528円
(2023/1/2 22:38時点)
感想(161件)

 

 

🌹あらすじ

砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった…。

(「BOOK」データベースより)

 

長年読み継がれている名作の一つ。

読んだことが無くても知っているという方は多いのではないでしょうか。

ではなぜ世代を超えてこんなにも読まれているのでしょう。

 

まず第一に【読みやすさ】

子供でも読めるやさしい文章で、なおページ数も多くありません。

ここで紹介している新潮文庫版で158ページ。

家でちょっとした自由時間や、通勤・通学などの電車内でもさくっと読めてしまうと思います。

あまりにも分厚い本だと読書に慣れていない方はなかなか手に取りづらくなるかと思いますが、「このくらいなら・・・」と手に取れる薄さだと思います。

 

 

第二に【可愛らしいイラスト】

星の王子さま』といえば表紙の王子さまの絵。

このイラストは著者であるサン=テグジュペリ本人が描いたとのこと。

こんな素晴らしい作品を書いたうえに素敵な絵が描けるなんて!と知ったときは感動しました。

表紙はもちろん作中の挿絵もどれも素敵です。

ボアにのまれたゾウ、王子さまの星やバラ、バオバブに覆われた星、王子が旅してきた星々、そして地球で出会ったキツネ。

これらの絵は情景をより想像しやすく、物語にどっぷり浸ることができるのが魅力です。

 

そして最後に【心に残る名言】

思わずメモしたくなる名言が多いのもこの作品の魅力の一つだと思います。

 

「いちばんたいせつなことは、目に見えない」

 

「きみはごちゃ混ぜにしてる・・・大事なこともそうでないことも、いっしょくたにしてる!」

 

「人間たちって、特急列車に乗っているのに、なにをさがしてるのかもう分からないんだね。だからせかせか動いたり、同じところをぐるぐるまわったり・・・そんなこと、しなくていいのにね」

 

「もしも誰かが、何百万もある星のうち、たった一つに咲いている花を愛したら、その人は星空を見つめるだけで幸せになれるね。」

 

その中でも今回読み返してみて私が一番心に残ったのは、

 

【人はみんな、その人なりの星を持っている】

 

私が持っている星は、いったいどんな星なんだろう・・・

好きなもので溢れているのか、それとも何もない寂しい星なのか・・・思わず考えてしまいました。

 

どんな言葉が心に残るのか、

毎回同じなのか、それとも違ってくるのか・・・。

読むたびに感じ方が変わってくる一冊です。

 

今回の読書のお供。

この作品はかつて子供だった大人の皆さんにオススメなので、

家でお酒を片手にゆったりと読んでほしいと思いまいした。

 

【白ワイン×金平糖

 

ワイン風味の金平糖も売っているように、ワインと金平糖って実は合います♪

個人的にはきりっとした辛口の白ワインより、フルーティーで甘めなのがオススメです。

 

金平糖ってなんだか星のカケラみたいではありませんか?

この作品にぴったりだなぁと思いました♪