📕ブックカバーを作りました
先日、東京駅に行ったのでついでにグランスタに寄りました。
年末だったのでとても混雑しておりましたが、
お目当てのお菓子を無事にGET✨
メープルマニアの東京駅店限定のお菓子。
メープルショコラケーキです。
贈り物用にバームクーヘンも買いましたが、
これは自分用。
そして箱を包んでいるこの包装紙……
可愛くないですか?
これは再利用しようと思い、ブックカバーにする事にしました。
賞味期限などが書かれてる部分は切り取って、
なんとか文庫サイズならいけそう。
シンプルに上下を少し折って、本に巻く感じでやってみた結果……
良い感じに仕上がりました🎶
巻いてみた本は割と厚めなので他の本にも使えそうです。(魍魎の匣とかは……無理かもしれない笑)
読書生活がさらに楽しくなるなぁ。
📚1冊目『星の王子さま』
2023年が始まりました。
一番最初に読む本は、何度も読んでいる大好きな作品を。
星の王子さま (新潮文庫) [ アントアーヌ・ド・サン・テグジュペリ ] 価格:528円 |
🌹あらすじ
砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった…。
(「BOOK」データベースより)
長年読み継がれている名作の一つ。
読んだことが無くても知っているという方は多いのではないでしょうか。
ではなぜ世代を超えてこんなにも読まれているのでしょう。
まず第一に【読みやすさ】。
子供でも読めるやさしい文章で、なおページ数も多くありません。
ここで紹介している新潮文庫版で158ページ。
家でちょっとした自由時間や、通勤・通学などの電車内でもさくっと読めてしまうと思います。
あまりにも分厚い本だと読書に慣れていない方はなかなか手に取りづらくなるかと思いますが、「このくらいなら・・・」と手に取れる薄さだと思います。
第二に【可愛らしいイラスト】。
『星の王子さま』といえば表紙の王子さまの絵。
このイラストは著者であるサン=テグジュペリ本人が描いたとのこと。
こんな素晴らしい作品を書いたうえに素敵な絵が描けるなんて!と知ったときは感動しました。
表紙はもちろん作中の挿絵もどれも素敵です。
ボアにのまれたゾウ、王子さまの星やバラ、バオバブに覆われた星、王子が旅してきた星々、そして地球で出会ったキツネ。
これらの絵は情景をより想像しやすく、物語にどっぷり浸ることができるのが魅力です。
そして最後に【心に残る名言】。
思わずメモしたくなる名言が多いのもこの作品の魅力の一つだと思います。
「いちばんたいせつなことは、目に見えない」
「きみはごちゃ混ぜにしてる・・・大事なこともそうでないことも、いっしょくたにしてる!」
「人間たちって、特急列車に乗っているのに、なにをさがしてるのかもう分からないんだね。だからせかせか動いたり、同じところをぐるぐるまわったり・・・そんなこと、しなくていいのにね」
「もしも誰かが、何百万もある星のうち、たった一つに咲いている花を愛したら、その人は星空を見つめるだけで幸せになれるね。」
その中でも今回読み返してみて私が一番心に残ったのは、
【人はみんな、その人なりの星を持っている】
私が持っている星は、いったいどんな星なんだろう・・・
好きなもので溢れているのか、それとも何もない寂しい星なのか・・・思わず考えてしまいました。
どんな言葉が心に残るのか、
毎回同じなのか、それとも違ってくるのか・・・。
読むたびに感じ方が変わってくる一冊です。
今回の読書のお供。
この作品はかつて子供だった大人の皆さんにオススメなので、
家でお酒を片手にゆったりと読んでほしいと思いまいした。
【白ワイン×金平糖】
ワイン風味の金平糖も売っているように、ワインと金平糖って実は合います♪
個人的にはきりっとした辛口の白ワインより、フルーティーで甘めなのがオススメです。
金平糖ってなんだか星のカケラみたいではありませんか?
この作品にぴったりだなぁと思いました♪
すべてがFになる
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1.あらすじ
孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季(まがたしき)。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平(さいかわそうへい)と女子学生・西之園萌絵(にしのそのもえ)が、この不可思議な密室殺人に挑む。
(Amazonより引用)
2.感想
いわゆる理系ミステリと呼ばれるジャンルにあたります。
作中は専門用語がバンバン出てくるので、再読のくせに頭の中は「?」が浮かびますが十分に楽しめます。
初版は1996年。約30年前に書かれた作品ですが、
今では当たり前となったチャット機能やVRなども登場するためか古さは感じられません。
むしろ最先端技術が書かれていたんだなぁ、と感嘆しました。
この作品はシリーズになっていて今作が第一作目なのですが、
私が好きなところでもあり魅力だと感じる一つは登場人物たちの会話。
アカデミックでユーモアがあふれ思わずニヤリとしてしまうこともあれば、
3.名言集
人間、誰もが最初は天才。そして、だんだん凡人になる。
「思い出と記憶って、どこが違うか知ってる?」「思い出は全部記憶してるけどね、記憶は全部は思い出せないんだ。」
どこにいるのかは問題ではありません。会いたいか、会いたくないか。それが距離を決めるのよ。
現実とは何かと、考える瞬間にだけ人間の思考に現れる幻想だ。普段はそんなもの存在しない。
死んでいることが本来である。生きているというのは、そうですね・・・機械の故障のような状態。生命なんてバグですものね。
4.読書のお供
今回の読書のお供は
コーヒー×ココアシガレット
動物会議
時々ですが、絵本を読むこともあります。
子供向けと侮ることなかれ。
むしろ子供向けだからこそ、私たち大人に刺さる言葉があったりします。
『動物会議』/エーリヒ・ケストナー
どうぶつ会議 (岩波の子どもの本) [ エーリヒ・ケストナー ]
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1.あらすじ
第二次世界大戦が終わり、各国の首脳たちは平和を維持するために国際会議を重ねます。しかしいつまでたっても成果がありません。
それを知って怒った動物たちは自分たちで会議を開き、世界平和の道を示そうとします。
2.感想
前もって内容を調べた訳でもなく、可愛らしい動物たちの表紙が目に留まりてにとりました。
まず驚いたのはそのイラストの可愛さとは裏腹に社会風刺的な内容でした。
いつまでたっても世界は平和にならない、無駄な会議ばかりを続ける人間たちの姿に業を煮やした動物たち。
そんな動物たちの怒りの生命は胸を突きます。
僕たち動物は、団結して、二度と戦争や貧困や革命がおきないことを要求します!
(本文より抜粋)
世界のため、自分たちの幸せの為ではなく、
すべては子供たちの未来のために彼らは行動を始めます。
この作品が出版されたのは1949年。
約70年前の作品ですが、現在にもあてはまってしまうと感じるのはなんだか悲しいですね。
平和のために立ち上がった動物たち。
そして会議で示した人間たちに対する意思表示。
果たして人間たちの回答は・・・。
それに対する動物たちの応答は・・・。
内容は結構風刺的ですが、ユーモアの効いた文章や可愛い動物たちのイラストのおかげで決して重々しくなく読みやすいです。
しかし文は少なくないので、お子さんにオススメをするなら小学校中学年くらいからだと思います。
世界のことを考えるきっかけになる一冊となると嬉しいです。
3.作品のお供
タイトルや表紙で分かるように、動物たちがたくさん登場する今作。
それならお供はズバリ!
たべっ子どうぶつです。
最近はコラボグッズなども販売していて流行ってますよね♪
久しぶりに食べましたが、サクサク美味しいです。
動物の形になっているのと、英語名がプリントされていて勉強にもなります。
それではまた次回。
黒いカーニバル
秋から肌寒くなってくる今の季節にぴったりだなと思った作品です。
『黒いカーニバル』/レイ・ブラッドベリ
ブラッドベリの作品は今までで『火星年代記』『ハロウィーンがやってきた』の2作のみですが、独特な世界観やブラックユーモアが秀逸で、
どことなく星新一を彷彿させるなぁと感じた作家さんです。
この作品はブラッドベリ初期の作品がつまった24編の短編集となっておりますが、
中には見開き2ページのショートショートもあったりして楽しめます。
厳選にかなり迷いますが、この中で印象的で気に入った作品を3つ挙げたいと思います。
1.『黒い観覧車』
とある町にやってきたサーカス。
そこにある黒い観覧車は時々逆向きに回るという不思議な事が起こります。
団長の男がそれに乗り込んで数周回ると・・・
観覧車から降りてきたのは10歳ほどの少年でした。
それを目撃した町の少年2人が正体を暴くために後を追いかける一晩の冒険物語です。
団長はどこへ行ったのか。逆向きに回る観覧車の正体は。
もちろんこれだけで予測がつくとは思いますが、あえて何も言いません。笑
十数ページの短編ですがしっかりとしたダークファンタジーを堪能できました。
1番始めに載っている作品もあって「あ、こんな感じの作風なのね」というのを一瞬で理解できる先制パンチをくらった感覚でした。
2.『青い壜』
これは冒頭の文章からなんとなく心をつかまれました。
真白な小石となって砕けちった百千の日時計。岩と砂の悠久の空に埋もれ、もはや歌うこともない小鳥たち。風のかたる併呑の昔話にさそわれて、死んだ海の底を流れる陸地の砂塵。ありあまる時を沈黙の穀倉にたくわえ、平安と追憶の池や泉のあいだに横たわるあまたの都市。
火星は死んでいた。
(本編より抜粋)
舞台は廃墟と化した火星。
そこで【何でも願いが叶う青い壜】があるという噂を聞きつけ探し始める青年たちの物語。
【死】とは何か、【幸せ】とは何かを考えてしまう作品でした。
青い壜を手にした者は幸福を得ることができる。
しかし同時に不思議な死を遂げることになるという・・・
それでも人はその幸せや願いを求めてそれを探し続ける。
人とはそういうものなんでしょうかね。。。
3.『戦争ごっこ』『バーン!おまえは死んだ』
2つの作品ですがお話が続くので一緒に。
友達と戦争ごっこをして遊んでいた子供時代。
その心を胸にしたまま、本当の戦場でも戦うことになる青年のお話。
昔は手で銃の形を作ったりした「バーン!」と口で言いながら相手を倒すフリ、やられたフリをしていた思い出と、撃たれたら死ぬという本物の戦場の非情な現実との対比の描写が素晴らしいなと思いました。
心が子供のまま、あくまで戦争ごっこに参加していると思い込んでいるジョニー。
「銃弾なんて避ければ良いんだよ!」といってスキップのような軽い足取りで戦場を駆け抜ける彼の姿がとても印象に残りました。
今回の読書のお供
ということで今回のお供は、
ドライフルーツ入りスパイスケーキ×赤ワイン
スパイスケーキは業務スーパーで購入。
24もの作品が詰まっていて、まさにカーニバルを観に来たかのような一冊にぴったりだと思いました。
ワインはアルゼンチンのマルベック。
果実味があって少しスパイシーな感じが作品にもケーキにも合いました♪
秋の牢獄
本日11日7日に読みたい作品。
例えば「秋の夜長にオススメ」とか「夏に読みたい作品」とか・・・季節に絡めたオススメ本というのはあるかと思いますが、日付指定でオススメしたい作品は珍しいのではないでしょうか。
そんなわけで今日読むために図書館から借りてきました。
作品のテーマは【囚われる】。
表題作を含めた3篇の短編集です。
1.『秋の牢獄』
大学二年生の女性である私は、突如として、11月7日を延々と繰り返す謎の現象に陥ってしまった。どの場所で何をしていても、夜が更けると11月7日の朝の状態に戻ってしまうのだ。途惑っていた私だが、やがて、隆一という青年を始め、同じ現象に悩まされているリプレイヤーと呼ばれる仲間たちと出会い、年齢も職業も様々な彼らとの交流を楽しむ。しかし、北風伯爵という異形の存在が、仲間たちを一人、また一人と消し去ってゆく。
(Wikipedia参照)
いつも通り大学へ行き、友達とお昼を食べながら他愛ない会話をして、家に買ってご飯を食べて、お風呂に入って寝る。
そして目が覚めたら同じ日が繰り返されていたとしたら・・・
自分以外は同じことの繰り返し。
歳をとることもなく、いつまで続くのかもわからない状況だったら。
最初は主人公の藍のように、毎日自分の好きな事を過ごしながら遊ぶんだろうなと思うけど、
それが何回も、何十回も、何百回も続くことになったら・・・きっと耐えられないだろいうなと思います。
一番怖いなぁと思ったのは、藍と同じく11月7日を繰り返す仲間である犬飼さんのように誰かを殺してしまった場合。
憎くて殺した相手がいても、寝て目が覚めたら何事もなかったかのようにそこに存在する・・・背筋がぞっとしました。
この作品は【時間】に囚われる物語でした。
2.『神家没落』
●あらすじ
春の夜に公園に向かって歩いていたぼくは、普段は見かけない藁葺の民家に足を踏み入れる。そこにいた翁の面を被った老人は、この家は自分の村で代々受け継がれてきた神域だが、継承者が絶えて自分は取り残されてしまったと語り、家守の役目を強引にぼくに譲って消失してしまう。家の周りには結界のようなものが張り巡らされていて、外に出ることはできない。閉じ込められたぼくが途方に暮れていたところ、視界が闇につつまれ、やがて闇が晴れて光が戻ると、外の風景が一変していた。この家は規則的に日本全国を移動する性質を持っているのだ。(Wikipedia参照)
突然家守の役目を背負い、その家から出られなくなる。
自分が出るためには他の人に受け継いでもらうしかない。
ガスも電気も水道もない娯楽もない質素な生活。
そして同じ場所に佇むのではなく、全国を転々と移動する不思議な家。
買い出しにも行けず、食べる物は残った食料と庭になる果物。
そして移転先の村人から差し入れてもらうくらいしか手段がない。
外界とも連絡は取れないので完全に社会からかけ離れた自由な生活はできるけど、家から一歩も出ることができない。
例えばデジタルデトックスをするために数日間だけ外界から遮断するという事だったらできそうですが、ずっとは辛いですね。
今度は【家】に囚われるお話でした。
3.『幻は夜に成長する』
●あらすじ
不思議な力を持つ私は、ある教団によって山寺のような所に監禁された上に、暴行・薬物投与・洗脳を受けて無理やり教祖のような役割を負わされ、悩みを抱える人々の相手をさせられていた。わたしは、密かに自分の中に怪物を抱え、それに対して人々の地獄を餌として与えることによって大きく育てつつあった。(Wikipedia参照)
3篇の中で個人的に一番好きだと思った作品です。
幼い頃に幻術を使える祖母に育てられた少女リオ。
周りからは気味悪がられ住んでいる家を焼かれてしまい、同時に祖母も姿を消してしまいましたが、
本当の両親と再会しあの祖母は本当の祖母ではなく、海に行ったときに攫われてしまったという事実を知ります。
その後平穏な生活を過ごしていたかと思いきやリオの幻術の能力が開花し、彼女の運命は歪んでいくことになります。
リオによる幻術の美しさと、それを利用しようとする人間の大人の汚さの対比がとても良く描かれています。
教祖として日々を過ごす彼女の能力は更に進化し、そこから逃げ出すことができるのほどになりますが・・・
果たしてその後はどうなったのでしょうか。
最後は【幻想】に囚われる作品でした。
全編に言えることですが、物語がバシッと完結するという訳ではなくその後を読者に想像させる余韻を残す終わり方になっています。
秋の夜長にそれを考えて過ごすのも良いかもしれません。
では最後にこの本のお供。
アルフォート(マロン)×珈琲
珈琲にはラムキャンディスを少し♪
美しくも少し恐ろしい物語に酔いしれることができます。
そして秋っぽくアルフォートはマロン味(笑)。
秋季限定栗きんとん事件
『秋季限定栗きんとん事件(上下)』/米澤穂信
秋らしい作品を探していて手に取った1冊。
🌰あらすじ
船戸高校新聞部1年生の瓜野くんは、部で発行している校内新聞で学外の事も取り上げるべきだと主張する。
小さなきっかけでそのチャンスが到来するも、何を描くか迷う日々。
そんな中、市内で頻繁に起こる小規模な火事にとある共通点を見つけそれを記事にする事に。
素晴らしい記事を書いて自分の存在を主張したいと共に、彼女である小山内さんにいいところを見せたいと気合を入れる。
一方2年生になった小鳩くんは、
ある日クラスメイトの仲丸さんに告白され交際を始める事になり、楽しく素晴らしい毎日を送っている。
🌰感想
小市民シリーズ3作目。
ちなみに前作を読んだのはかなり前何でうろ覚え💦笑
一応1冊(今回は上下巻ですが)完結型なので楽しく読めますが、前作との繋がりはあるので未読の方は1作目から是非。
今作は2人の視点から物語が進みます。
1人は主人公である小鳩くん。
そしてもう1人は新聞部1年生の瓜野くん。
この瓜野くんがなんだか等身大の高校生という感じがして微笑ましく見守ると共に、
最後はとても不憫だなぁと感じました。
瓜野くんのその後が気になります。
嵐の前の静けさな問題篇の上巻と、
伏線回収な解決篇の下巻。
そしてやっぱり小鳩くんと小山内さんのコンビが好きだなぁと思います。
1番最後の台詞も彼女らしくてニヤリ。
いとしの栗きんとん。
よくここまで、おいしく仕上がるものだね。
今回の作品とのマリアージュ。
栗きんとん×珈琲
タイトルにも書かれていますしやっぱり栗きんとんが食べたくなります。
緑茶や抹茶も良いですが、、珈琲もまた合います🎶