秋季限定栗きんとん事件
『秋季限定栗きんとん事件(上下)』/米澤穂信
秋らしい作品を探していて手に取った1冊。
🌰あらすじ
船戸高校新聞部1年生の瓜野くんは、部で発行している校内新聞で学外の事も取り上げるべきだと主張する。
小さなきっかけでそのチャンスが到来するも、何を描くか迷う日々。
そんな中、市内で頻繁に起こる小規模な火事にとある共通点を見つけそれを記事にする事に。
素晴らしい記事を書いて自分の存在を主張したいと共に、彼女である小山内さんにいいところを見せたいと気合を入れる。
一方2年生になった小鳩くんは、
ある日クラスメイトの仲丸さんに告白され交際を始める事になり、楽しく素晴らしい毎日を送っている。
🌰感想
小市民シリーズ3作目。
ちなみに前作を読んだのはかなり前何でうろ覚え💦笑
一応1冊(今回は上下巻ですが)完結型なので楽しく読めますが、前作との繋がりはあるので未読の方は1作目から是非。
今作は2人の視点から物語が進みます。
1人は主人公である小鳩くん。
そしてもう1人は新聞部1年生の瓜野くん。
この瓜野くんがなんだか等身大の高校生という感じがして微笑ましく見守ると共に、
最後はとても不憫だなぁと感じました。
瓜野くんのその後が気になります。
嵐の前の静けさな問題篇の上巻と、
伏線回収な解決篇の下巻。
そしてやっぱり小鳩くんと小山内さんのコンビが好きだなぁと思います。
1番最後の台詞も彼女らしくてニヤリ。
いとしの栗きんとん。
よくここまで、おいしく仕上がるものだね。
今回の作品とのマリアージュ。
栗きんとん×珈琲
タイトルにも書かれていますしやっぱり栗きんとんが食べたくなります。
緑茶や抹茶も良いですが、、珈琲もまた合います🎶